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ニュースリリース

イーサネットベースオープンネットワーク
「CC-Link IEフィールドネットワーク」リリースのお知らせ

2009年11月10日

CC-Link協会(以下CLPA、会長:関口 隆 横浜国立大学名誉教授/幹事会社:Cognex Corporation、IDEC株式会社、株式会社デジタル、日本電気株式会社、三菱電機株式会社)は、FAネットワークを網羅するイーサネットベース統合ネットワーク「CC-Link IE」構想の第二弾として、フィールドネットワークの仕様書を2009年12月1日よりリリースします。

リリースの背景と狙い

今日の製造業では、グローバル競争の激化に伴い製品価格の下落、製品ライフサイクルの短期化、急変動する生産量への迅速な対応が必須となっています。ガラス基板の大型化が急速に進む液晶製造分野では製造レシピが膨大化し、また、トレーサビリティー管理が重要度を増す自動車製造分野では、扱うデータ量が増大する傾向にあります。これらの製造システムは常に進化し続けることが求められています。
製造システムにおけるフィールド領域のネットワークには、高速な制御データとトレーサビリティーのための管理データなどの様々なデータが混在して高速に通信することが必要です。一方で高度なFA機器を使いこなすエンジニアの人材不足が深刻化しつつあり、高い専門知識が不要で簡単に扱えるネットワークや機器が求められています。
このような要求に対しCLPAは今回、イーサネットベース統合ネットワークCC-Link IEのフィールド領域のネットワークとして、CC-Link IEフィールドネットワークをリリースします。2007年に仕様公開第一弾として公開したCC-Link IEコントローラネットワークは大規模コントローラ分散に対応したFA基幹ネットワーク、そして今回公開するCC-Link IEフィールドネットワークは以下の特長を持つフィールド領域のネットワークです。

CC-Link IEフィールドネットワーク導入の効果

CC-Link IEフィールドネットワークは汎用技術であるイーサネットをベースに、装置の制御データだけでなく製造情報のトレーサビリティーや製造プロセス改善のためのデータ収集(動作状態)、機器管理(設定、モニター)、機器保全(監視、故障検出)など制御データ、ログデータ、診断データが混在して高速に通信する新しいタイプの生産マネージメントに対応するフィールド領域のネットワークです。
また、システム構築では、簡単なネットワーク設定と自在なトポロジーによって、イーサネットに関する高度な知識を必要とせずに多様なシステムを手間をかけずに構築できます。制御プログラムの作成も分散共有メモリを使用して、ネットワークを意識することなくメモリを読み書きする感覚で簡単にプログラミングできます。
CC-Linkは既にアジアを中心に大きなシェアを持っているため、機器ベンダーはCC-Link IEフィールドネットワーク対応製品を開発することでアジア圏のビジネスに関わるユーザーへの提案力向上が可能となります。さらに、制御だけでなく、保守・診断機能を備えた付加価値を持った機器を創造・提供することができるようになります。

CC-Link IEフィールドネットワークの特長

  • 1. 超高速
    1Gbpsのギガビット伝送とリアルタイムプロトコルにより、伝送遅れの少ないリモートI/O制御を提供します。また、制御データの高速通信とともに、デバイス管理用途などの情報もストレス無く通信できます。
  • 2. 簡単ネットワーク
    スター型、ライン型、スター・ライン混在型、さらにはリング型と、自在なネットワークトポロジにより自由度の高いネットワーク構築が可能です。簡単実行のネットワーク診断により、導入から運用・保守までのトータルコスト削減が可能です。
  • 3. シームレスでオールラウンドなネットワーク
    コントローラ分散、I/O制御、モーション制御(構想中)、Safety(構想中)全てが混在可能です。
お問い合わせ先

CC-Link協会 事務局
〒462-0825
名古屋市北区大曽根3-15-58 大曽根フロントビル6階
TEL:052-919-1588 FAX:052-916-8655
E-Mail:info@cc-link.org
URL:https://www.cc-link.org/