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ニュースリリース

モーション機能を追加しさらに進化
イーサネットベース統合ネットワークCC-Link IEへのモーション機能追加のお知らせ

CC-Link協会(以下CLPA、会長:関口 隆 横浜国立大学名誉教授/幹事会社:IDEC株式会社、Cognex Corporation、3M Company、株式会社デジタル、日本電気株式会社、三菱電機株式会社)は、情報系から生産現場にいたるシームレスなデータ伝送を可能にする、イーサネットベースの統合ネットワーク「CC-Link IE」にモーション機能を追加し、11月より仕様書をリリースします。

リリースの背景と狙い

近年、自動車、FPD、半導体など先端的製造分野において、製品の大型化や高密度化が進み、生産システムは高品質化への対応や生産性の向上など常に進化し続けることが求められている。
生産システムのこの高度化要求に応えるため、ネットワークは制御の高速化だけではなく、トレーサビリティや品質確保のための管理データなどのさまざまなデータを効率よく高速に通信することや、モーション制御を同一ネットワークで実現するなどの高機能化が必要である。
このような状況の中、CLPAは2011年11月にイーサネットベース統合ネットワーク「CC-Link IE」に、モーション機能を追加し、仕様書をリリースする。

モーション機能導入の効果

CC-Link IE Field上の複数のサーボアンプを同期して動作させるモーション制御を可能とするため、新たに同期通信機能を追加しました。これにより、多軸補間等、高速、高精度のモーション制御を実現できるようになります。

CC-Link IEとモーション機能の特長

今回モーション機能を追加するCC-Link IEには以下の特長があります。

  • 1.高速・大容量通信
    産業用ネットワークとしては唯一1Gbpsを実現し、制御用のサイクリック通信の帯域と、情報制御用のトランジェント通信の帯域を別に確保しているため、トレーサビリティデータや品質データなど、情報通信のデータ量が増大しても、制御の通信サイクルに影響を及ぼすことなく、安定した高速制御を継続できます。これにより、CC-Link IE Fieldは、上位情報系からコントローラ分散制御、フィールドデバイスI/O制御、モーション制御まで統合する大規模システムにも対応可能なフィールドネットワークを実現しました。
  • 2.簡単システム構築とメンテナンス
    • ケーブル、コネクタなど入手性の良い市販のイーサネット標準機器を利用し、CC-Link IE機器の空きポートにケーブルを接続するだけで機器の追加が可能です。
    • スター型、ライン型、スター・ライン混在型、そしてリング型と、自在なネットワークトポロジにより自由度の高いネットワーク構築が可能です。
    • エンジニアリングツールによって、事務所のどこからでも設定変更やメンテナンスを行うことが可能です。
  • 3.簡単通信プログラミング
    共有メモリを介して、各機器が必要とする制御データを共有できます。ユーザアプリケーションは共有メモリに読み・書きするだけでよく、ネットワーク接続に関する知識やプログラミングの必要がありません。
  • 4.安全通信機能
    • 一般通信と安全通信を一つのネットワーク上に混在できます。
    • CC-Link IEの安全通信機能は、IEC61508 SIL3、IEC61784-3(2010)に適合しています。
  • 5.モーション機能
    • マスタ局からデバイス局までデータが伝播する遅延時間を修正することで高精度な同期を実現可能です。
    • 通信速度1Gbpsにより多数のデバイス局と高速に通信できます。そのため、1台のマスタユニットに多局接続でき、マスタユニットの削減によるコスト低減と省配線を達成することができます。
    • 制御用のサイクリック通信と情報通信用のトランジェント通信の帯域が別のため、トランジェント通信の負荷が増大してもサイクリック通信性能に影響しません。
    • 同期が必要なものだけでなく、同期させる必要がないI/Oやセンサなどの情報も、同じCC-Link IE フィールドネットワーク上に構築することが可能です。
お問い合わせ先

CC-Link協会 事務局
〒462-0825
名古屋市北区大曽根3-15-58 大曽根フロントビル6階
TEL:052-919-1588 FAX:052-916-8655
E-Mail:info@cc-link.org
URL:https://www.cc-link.org/