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ニュースリリース

CC-Link SEMIスタンダード取得及びCLPA海外活動拠点設立のお知らせ

グローバルスタンダード取得を目指しているFA用オープンフィールドネットワーク"CC-Link"は、2001年5月に正式にSEMIスタンダードとして認定されましたので、ここにお知らせ致します。

これにより、CC-Linkは、日本発のフィールドネットワークとしては初めて、半導体・FPD(Flat Panel Display)業界における国際規格として採用されました。また、CC-Link協会(会長:関口 隆 横浜国立大学名誉教授、CLPA:CC-Link Partner Association)では、CC-Linkの更なるグローバル化を目指して海外活動拠点設立を進めて参りましたが、この度、2001年5月を以って、6ヶ国の活動拠点設立を完了し、正式に活動を開始したことをお知らせ致します。CC-Link協会では、今回のSEMIスタンダード認定及び海外拠点設立を契機に、よりグローバルな視点からCC-Link普及活動に鋭意努力してまいります。

CC-Link SEMIスタンダード取得

1.SEMIスタンダード取得の狙い

EMI(Semiconductor Equipment And Materials International、本部:アメリカ・サンノゼ、世界約2500社参加)では、半導体製造装置に関する数々のスタンダードを制定・改訂・出版しています。今回CC-Linkが取得したスタンダード(SEMI E54.)は、主に半導体製造装置内に使用されるネットワークの通信プロトコルに関するスタンダードです。

半導体製造装置内における配線は、近年、省配線の観点からネットワークを使用するケースが増加しており、特に300mm対応ウェハにおいてはその傾向が顕著です。今回のSEMIスタンダードであるE54は、この装置内ネットワークを標準化することにより、半導体装置メーカーおよびそのユーザーにおける生産性向上とコストダウンを目指したものです。

そして、日本国内の半導体製造装置メーカーを中心に、アジア地域でデファクトスタンダードになりつつあるCC-Linkに対しても、このSEMIスタンダードを取得する要望が増えてきた背景があります。この度のCC-LinkのSEMIスタンダード取得は、半導体装置メーカー及びそのユーザーにおける生産性向上とコストダウンに一層寄与するとともに、国内はもとより海外を含めたグローバルレベルでのCC-Linkの普及を更に加速させるものと期待されます。

2.CC-LinkのSEMIスタンダード取得に至る経緯

SEMIスタンダードを取得するためには、SEMIの技術委員会(Information & Control Committee)にドラフト(Ballot)を提出致します。本ドラフトは、主にそのネットワークが技術的にSEMIスタンダードに適合しているか否かを世界中のSEMIメンバーに確認するものです。

CC-Linkは、取得活動を2000年7月から開始し、2000年12月にドラフトを提出、2001年1~2月での投票と2001年3月22日の技術委員会での審議を経て、2001年5月3日に正式にSEMIスタンダードとして認定されました。(SEMI認定番号:SEMI E54.12)

3.今後のスケジュール

SEMIスタンダードの認定によって、SEMIスタンダードの第2分冊・製造装置(ソフトウェア)内船さ/アクチュエータネットワークスタンダード(E54)に"CC-Link用センサ/アクチュエータネットワークス通信スタンダード"として追加されるとともに、この内容はSEMIのHPからのダウンロードも可能となります。CC-Linkの今回の認定結果は、2001年7月のSEMICON WEST開催時期に発行されるスタンダードに反映・掲載される予定です。

以上のように、日本発のオープンフィールドネットワーク"CC-Link"は、グローバルスタンダードであるSEMIスタンダードに認定されました。ネットワーク技術に対するニーズが、益々、多様化しつつある昨今、今回のSEMIスタンダード認定は、日本半導体製造装置業界の皆様を強力にバックアップしうると確信しております。今回のスタンダード認定を新たなる出発点として、今後の半導体製造装置技術革新に寄与すべく、CC-Link協会では、国内外の枠を越えて´日本発のCC-Link´の普及活動に尽力してまいります。

CC-Link協会 海外活動拠点設立

1.海外活動拠点設置の狙い

2000年11月設立以降、国内外展示会への出展、各種情報・仕様書類の配信などのCC-Link普及活動によって、2001年4月末現在でパートナー会員数:173社(* +39社)、接続対応製品数:332機種(* +92機種)までに至っております。

今回の海外6拠点の一斉設立は、世界の各地域に根ざした普及活動を企画、実行し、より使いやすい製品群を整備し、グローバルなレベルでユーザーの皆様における快適な生産環境作りに貢献してまいります。

* 2000年11月協会設立後の増加、パートナー会員数及び接続対応製品数

設立海外拠点

  • (1)CLPA韓国支部
  • (2)CLPA台湾支部
  • (3)CLPA北米支部
  • (4)CLPA欧州支部
  • (5)CC-Link中国普及センター
  • (6)CC-Linkアセアン普及センタ-

2.海外支部具体的活動内容

<プロモーション>

  • (1)CC-Link対応製品の展示会出展やセミナーの実施
  • (2)パートナー会員へのCC-Link関連情報の提供
  • (3)CC-Link対応製品カタログ及びCC-Link普及関連資料の提供
  • (4)パートナー会員の募集活動

<テクニカル>

  • (1)CC-Link仕様書(プロトコル仕様)の無償公開
  • (2)コンフォーマンステストの受付業務
  • (3)Safety及びInternet/EthernetなどのIT関連技術への取り組み

[展示会出展予定]

CLPAでは、本年3月にNational Manufacturing Week(米国・シカゴ)、4月にHannover Messe(独・ハノーバー)へ出展し、CC-Link普及活動を開始すると共に、協会の活動内容をご紹介しております。
今後も世界各地で開催される展示会に出展し、CC-Link普及に尽力してまいります。

日程 展示会名 場所
2001‐3/5~8 National Manufacturing Week 米国・シカゴ
2001-4/23~28 Hannover Messe 独・ハノーバー
2001-5/22~25 KOFA 韓国・ソウル
2001-6/5~8 IA2001 シンガポール
2001-6/29~7/2 国際自動化工業大展 台湾・台北
2001-8/7~10 FIELDBUS/IPCONEX 中国・北京