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神奈川県産業技術総合研究所(産総研)が評価試験開始

—初の公的試験機関評価—

神奈川県産業技術総合研究所(小野和彦所長、略称・産総研)は22日、CC-Link協会の協力を得て、フィールドネットワークの一つであるCC-Linkのコンフォーマンステスト(仕様適合性評価試験)を7月から開始する、と発表した。

産総研が実施する試験は、各社のフィールドネットワーク対応製品が、協会仕様に適合するかを評価試験するもの。この試験は、全国の公設試験研究機関としては初めてのもので、公平性と信頼性の面から県内中小企業をはじめとした産業界からの要望に応えたもの。

具体的には、協会が産総研に試験に必要な機器を設置し、産総研は県内中小企業などに対して、CC-Link対応製品の評価試験を実施。試験を依頼した企業は産総研発行の試験成績表をもとに、協会に対してその認定を申請し、協会が審査したうえで、認定を与える。

フィールドネットワークは主に工場内で使用され、シーケンサなどのコントローラと多数の工作機械や計測制御機器などと結び、制御と情報のデータ処理を大量に伝送するネットワーク。種類には、北米のDeviceNet(デバイスネット)、欧州のProfibus(プロフィバス)など多くの方式があるが、国内では、昨年仕様を公開したCC-Linkがある。

ITの普及に伴って、ネットワークをめぐる競争も激しくなっており、競争を有利にするため、フィールドネットワーク仕様を公開し、多くの機器メーカーに参入してもらうのが世界の趨勢となっている。

今回、産総研が評価試験を開始するのは、神奈川県内の中小企業などから、この評価試験による技術支援の要望が強く、公平性の面からも公的試験期間での評価が要求されていた。

6/27付 電機産業新聞より
神奈川県産業技術総合研究所
URL: http://www.kanagawa-iri.go.jp新規ウィンドウで開きます