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ネットワーク技術

CC-Link IE 安全通信機能

CC-Link IEの各ネットワーク上で安全通信を実現。一般制御とモーション制御に安全制御の混在できる、さらにネットワークの高速性により、応答性能の高い安全システムの構築を可能にします。

CC-Link IE 安全通信機能の特長

CC-Link IEの各ネットワーク上で安全通信機能を実現

  • CC-Link IE の各ネットワークの高速性により、応答性能の高い安全システムを構築できます。

一般制御とモーション制御に、安全制御の混在を実現

  • 一般制御、モーション制御のシステムに安全制御のシステムを導入することができます。

安全通信の国際規格に準拠しています

  • CC-Link IEの安全通信は、IEC61508に示されるSIL3の適合に必要な要件を満たしています。

安全制御と一般制御が混在可能

安全通信を実施するCC-Link IEシステムは、安全通信機能を持つCC-Link IE局(IE安全局)、安全通信機能を持たないCC-Link IE局(IE一般局)で構成することができます。構成例を図1に示します。

図1 CC-Link IEの構成例

図1 CC-Link IE TSNの構成例
※CC-Link IEコントローラネットワーク、CC-Link IEフィールドネットワークも対応できる仕様です。

適合規格

CC-Link IEの安全通信機能が対応する国際安全規格は表1のとおりです。CC-Link IEの安全通信機能は、IEC61508に示されるSIL3の適合に必要な要件を満たします。またCC-Link IEの安全通信機能は、IEC 61784-3で規定されている機能安全通信の基本概念に従います。

表1 対応する国際安全規格

規格番号 規格名 安全レベル
IEC61508:2010 電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全 SIL3
IEC61784-3:2010, 2016, 2017, 2021 産業用通信ネットワーク-プロファイル-第3部 機能安全フィールドバス -

安全通信の基本動作(安全コネクション)

IE 安全局は、安全通信を実施するための論理的な装置を持ちます。安全コネクションの確立の要求元である論理的な装置をIESMAP、その要求を受ける論理的な装置をIESSLP としています。1組のIESMAP とIESSLP で1つの安全コネクションを確立します。安全コネクション確立はIESMAP から開始します。安全コネクション確立後は、IESMAP はIESSLP に、IESSLP はIESMAP に安全データを送信します。

IESMAP (IE Safety Master Protocol Machine)

安全コネクションを確立し、IESSLPと安全通信を実施する論理的な装置。IESSLPに対する安全コネクション確立要求の送信と応答の受信、およびIESSLP接続先確認を実施します。1つのノードに複数のIESMAPを生成することができます。

IESSLP (IE Safety Slave Protocol Machine)

IESMAPからの要求に基づき安全コネクションを確立し、IESMAPと安全通信を実施する論理的な装置。1つのノードに複数のIESSLPを生成することができます。

仕様

項目 仕様
通信方式 コネクション型
最大局数 基盤とするCC-Link IEに依存する。
CC-Link IE TSN : 64770
CC-Link IEコントローラネットワーク : 120
CC-Link IEフィールドネットワーク : 254
同一局における最大安全コネクション数 2
安全リフレッシュの最大リンク点数 入力4~100オクテット / 出力4~100オクテット
安全レベル (IEC61508) SIL3

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