CC-Link―仕様:Ver.1.10/Ver.2.00
システム全体をVer.1.10/Ver.2.00の機器で構成した場合、以下のメリットをご活用頂けます。
- 1.全ての条件で、局間ケーブル長は最短で20cmとなります。(Ver.1.10ケーブル)
- 2.ケーブル長の自由度が増すため、配線作業および機器を配置する場合の負荷が削減されます。
- 3.機器を隣接して設置する場合、余分なケーブル長を確保する必要がなくなり、スペース効率が高くなります。
- 4.異なるメーカーのケーブルの混在が可能になります。Ver.1.00、1.10、2.00対応のユニットと Ver.1.00、1.10のケーブルが混在するシステムの場合、最大ケーブル総延長及び局間ケーブル長はVer.1.00の仕様になります。
項目 | 仕様 | ||||||||||||||||||||
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ver.1.10 | ver.2.00 | ||||||||||||||||||||
制御仕様 | 最大リンク点数 | リモート入出力 (RX、RY) |
各2048点 | 各8192点 | |||||||||||||||||
リモートレジスタ (RWr) |
256ワード | 2048ワード(マスタ局 ← デバイス局) | |||||||||||||||||||
リモートレジスタ (RWw) |
256ワード | 2048ワード(マスタ局 → デバイス局) | |||||||||||||||||||
拡張サイクリック設定 | - | - | 1倍設定 | 2倍設定 | 4倍設定 | 8倍設定 | |||||||||||||||
1台当たりの最大リンク点数 | 1局 占有 |
RX, RY | 各32点 | 各32点 | 各64点 | 各128点 | |||||||||||||||
RWr, RWw | 各4ワード |
各8ワード | 各16ワード | 各32ワード | |||||||||||||||||
2局 占有 |
RX, RY | 各64点 | 各96点 | 各192点 | 各384点 | ||||||||||||||||
RWr, RWw | 各8ワード | 各16ワード | 各32ワード | 各64ワード | |||||||||||||||||
3局 占有 |
RX, RY | 各96点 | 各160点 | 各320点 | 各640点 | ||||||||||||||||
RWr, RWw | 各12ワード | 各24ワード | 各48ワード | 各96ワード | |||||||||||||||||
4局 占有 |
RX, RY | 各128点 | 各224点 | 各448点 | 各896点 | ||||||||||||||||
RWr, RWw | 各16ワード | 各32ワード | 各64ワード | 各128ワード | |||||||||||||||||
最大占有局数 | 4局 | ||||||||||||||||||||
通信仕様 |
通信速度 | 10M/5M/2.5M/625k/156kbps | |||||||||||||||||||
通信方式 | ブロードキャストポーリング方式 | ||||||||||||||||||||
同期方式 | フレーム同期方式 | ||||||||||||||||||||
符号化方式 | NRZI | ||||||||||||||||||||
伝送路形式 | バス形式(EIA RS485準拠) | ||||||||||||||||||||
伝送フォーマット | HDLC準拠 | ||||||||||||||||||||
誤り制御方式 | CRC(X16+X12+X5+1) | ||||||||||||||||||||
最大接続台数 | 64台 | ||||||||||||||||||||
デバイス局番 | 1~64 | ||||||||||||||||||||
最大ケーブル総延長と局間ケーブル長 | |||||||||||||||||||||
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通信速度 | 局間ケーブル長 | 最大ケーブル総延長 |
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156Kbps | 20cm以上 | 1200m |
625Kbps | 900m | |
2.5Mbps | 400m | |
5Mbps | 160m | |
10Mbps | 100m |
Ver.1.10対応品とVer.1.00対応品を混在して使用する場合、最大ケーブル総延長と局間ケーブル長は、Ver.1.00の仕様となります。
CC-Link Ver.1.10対応ケーブル(シールド付3芯ツイストペアケーブル)
※Ver.1.10対応ケーブル同士であれば、異なるメーカのケーブルの混在も可能です。
CC-Link Ver.1.10とVer.2.00の接続台数の相違点
接続台数 | |||
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Ver.1.10 | 最大64台 ただし下記の条件を満足すること
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Ver.2.00 | 最大64台 ただし下記の条件を満足すること
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CC-Link Ver.1.00仕様(Ver.1.10との相違点)
CC-Link Ver1.10とVer.1.00の仕様は次の2項目が異なります。
- 最大ケーブル総延長と局間ケーブル長
- 接続ケーブル
項目 | 仕様 | |||||||||||||||||||||||||
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最 大 ケ | ブ ル 総 延 長 と 局 間 ケ | ブ ル 長 |
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通信速度 | 局間ケーブル長 | 最大ケーブル総延長 | |
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*1 | *2 | ||
156kbps | 30cm以上 | 1m以上(A)/2m以上(B) | 1200m |
625kbps | 600m | ||
2.5Mbps | 200m | ||
5Mbps | 30~59cm* | 110m | |
60cm以上* | 150m | ||
10Mbps | 30~59cm* | 50m | |
60~99cm* | 80m | ||
1m以上 | 100m |
- (A):1m以上はリモートI/O、リモートデバイス局のみのシステム構成の場合
- (B):2m以上はローカル局、インテリジェントデバイス局を含めたシステム構成の場合
- *:リモートI/Oまたはリモートデバイス局の局間ケーブル長が1箇所でもこの範囲で配線する場合は、上記に示す最大ケーブル総延長となります。
接続ケーブル
CC-Link Ver.1.00、Ver.1.10対応ケーブル(シールド付3芯ツイストペアケーブル)
※Ver.1.00ケーブルは異なるメーカ間の混在はできません。
パートナー製品を含め、CC-Link Ver.1.10対応製品には、左の「CC-Linkロゴマーク」が表示されています。パートナー製品のVer.1.10対応につきましては、各メーカーにお問い合わせください。
CC-Link Ver.1.10ケーブルの見分け方
分岐通信仕様(リヒータ<T分岐>ユニットを使用しない場合)
下記に記載のない通信仕様は、CC-Link 仕様によります。
下記はリピータ(T分岐)ユニットを使用せずに、T分岐接続を行う場合の通信仕様です。
項目 | 仕様 | 備考 | |||||||||||||
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通信速度 | 625kbps | 156kbps | 10M/5M/2.5Mbpsは不可 | ||||||||||||
最大幹線長 | 100m | 500m | 終端抵抗間のケーブル長 T分岐のケーブル長は含まない。 | ||||||||||||
最大支線長 | 8m | 1分岐当たりの総ケーブル長 | |||||||||||||
総支線長 | 50m | 200m | 全分岐ケーブルの合計長 | ||||||||||||
支線最大接続台数 | 6台/1分岐当り | 全接続台数はCC-Link仕様による | |||||||||||||
接続ケーブル | CC-Link 専用ケーブル |
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T分岐 端子台/コネクタ |
(IEC947-5-2) 相当品を推奨 (NECA:日本電気制御機器工業会規格) |
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最大幹線長とT分岐間隔長と局間ケーブル長 | |||||||||||||||
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通信速度 | 最大 幹線長 |
T分岐 間隔長 |
リモートI/Oまたは リモートデバイス局の局間ケーブル長*1 |
マスタ・ローカル局または インテリジェントデバイス局と 前後局との局間ケーブル長*2 |
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625kbps | 100m | 制限なし | 30cm以上 | 1m以上(※1)/ 2m以上(※2) |
156kbps | 500m |
- CC-Link協会
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