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CC-Link Safety 仕様書正式リリースのお知らせ

(PDF:231KB)

 

CC-Link Safety

2006年10月24日
CC-Link協会(CLPA)

国際安全規格に適合のオープンフィールドネットワーク:CC-Link Safety
仕様書の正式リリースを開始!

 CC-Link協会は、機械安全の用途に使用できる安全フィールドネットワーク「CC-Link Safety」の規格制定作業を完了しましたので、その仕様書(日本語版・英語版)を11月1日からパートナー会員に向けて正式リリース致します。

CC-Link Safetyの概要

 安全フィールドネットワークCC-Link Safetyは、日本発のオープンフィールドネットワークCC-Linkに通信異常検出機能を付加し、機械の安全装置における安全情報(非常停止要求)を通信可能にしたネットワークで、国際安全規格IEC61508 SIL3、EN954-1カテゴリ4に適合しています。
 CC-Link SafetyはCC-Linkのケーブルがそのまま利用できる上に、CC-Link Safety局だけでなく従来のCC-LinkリモートI/O局、リモートデバイス局との通信も可能となっています。またCC-Link Safety局の製品情報・製造情報の管理機能を備え、安全ネットワークシステムの構成変更を管理できるほか、パラメータ情報およびエラー情報の通信機能もCC-Linkより拡張されています。
 これらの機能により、安全制御システムを省配線で構築でき、かつネットワーク機器の設定や監視をマスタ局から集中的に行うことで保守性も向上しました。

CC-Link Safetyの仕様について

 通信の基本仕様(通信速度・通信方式・同期方式・符号化方式・伝送路形式・伝送フォーマット・誤り制御方式など)や接続台数は既存のCC-Linkと同一です。
 最大接続台数を除く通信の規模(最大リンク点数・1台あたりのリンク点数・最大占有点数・トランジェント伝送の可否など)は一部異なりますので、別途仕様書をご参照願います。

CC-Link Safetyの主な特長

(1) 安全情報も10Mbpsの高速通信:

安全情報もCC-Linkと同じ10Mbpsの高速通信で、応答性の高い安全システムが構築できます。

(2) 通信異常の検出:

安全情報の通信遅延やメッセージ欠損等を検出する通信異常検出機能を備え、機器の故障時でも接続機器を安全状態にします。

(3) 既存のネットワーク資産の継承:

CC-Link専用通信ケーブルが使用可能です。また、安全機器ではない警報ランプ等の接続用途には既存CC-Linkリモート局をそのまま活用できます。

(4) RAS機能:故障・異常情報を集中管理:

安全マスタ局に安全リモート局の故障や異常の内容が履歴として記録されますので、効果的なトラブルシューティングができます。

安全システム構築実現へのステップアップ

 CC-Link Safetyを採用した安全システムは、マスタに安全制御を司る安全コントローラとCC-Link Safetyシステムマスタユニット、スレーブにCC-Link SafetyシステムリモートI/Oやライトカーテン・ロボット等の安全機器を接続して構成され、接続された安全機器類の非常停止を制御します。警告灯などの安全システムの補助機器は従来の一般リモートI/Oを介して接続します。(図1参照)
 こうして構築された安全システムは、安全フィールドネットワークによる省配線化、安全制御のプログラム化やマスタでのスレーブ機器の動作状態・故障情報の監視によるシステムのコスト削減及び開発・保守期間の短縮などが可能となります。
 またCC-Link Safety対応の安全機器製品については、この度CLPAからリリースした仕様書に基づき、今後とも各CLPAパートナーメーカーが開発を進め、逐次発売していきます。

図1.CC-Link Safetyによるシステム構成
図1.CC-Link Safetyによるシステム構成

パートナーによる製品開発と発売

 CC-Link Safetyの仕様書は、仕様策定にあたった「CC-Link Safety ワーキンググループ(WG)」参画メンバー(CLPAパートナーメーカー)にはいち早くリリースされており、各パートナーメーカーはこの仕様書に基いて対応製品の開発を進めています。
 既に、CC-Link Safetyによる基本的な安全システム構築に必要な「CC-Link Safetyシステムマスタユニット」及び「CC-Link SafetyシステムリモートI/Oユニット」が、国際安全規格IEC61508 SIL3及びEN954-1カテゴリ4の適合認証を取得し、CLPAパートナーメーカーである三菱電機株式会社から発売されています。またCC-Link Safety対応のライトカーテンやロボットもCLPAパートナーメーカーによる開発が進行中です。

以上

補足:規格制定の背景と狙い(ターゲット分野)

 機械類の安全性を規定する国際規格ISO12100が2003年に発行され、世界各国で安全機能を組み込んだシステムの構築が急速に進んでいます。日本でも2006年4月に労働安全衛生法が改正され、生産設備に対するリスクアセスメントの実施や国際安全規格への対応が急務となってきました。
 しかし、規格に適合した安全センサ、安全スイッチ等は二重化配線であるため配線コスト及び保守負担が大きくなる問題がありました。このため、安全機器のユーザーやベンダーからは、国際安全規格に対応し、かつ省配線を実現できる安全フィールドネットワークの早期出現が待たれていました。
 CC-Link Safetyは、こうした現場の問題やニーズに応える安全フィールドネットワークです。同時に、対応機器の電子化・プログラム化を促進し、安全システムの省配線化や保守性の向上を実現するためのソリューション(解決策)となるものでもあります。
 現在、特に自動車や半導体・液晶等の製造設備を中心に安全化対応の機運が高まっていますが、CC-Link Safety機器製品による安全システムの導入は、単に安全規格に対応したシステムを構築するだけでなく、コスト低減及び保守性向上にも従来以上の効果が期待できます。

(PDF:231KB)

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